マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいると、隣の部屋に住む隣人や上下階の部屋から聞こえてくる話し声や生活音などの騒音に悩んでいる人は多いと思います。
特に一人暮らし用の賃貸物件の場合は建物の構造的に壁の厚みや防音性に欠けている傾向が強いです。
私の住んでいる賃貸マンションも隣人の生活音や話し声がうるさいので、壁に防音壁を作ったりして対策していました。防音壁の作り方は下記のページで紹介しているので参考に読んで見てください。
自分で防音対策をしても、さすがに大家や管理会社にきっちり対応してもらおうと管理会社にメールと電話で相談してみました。
今回は実際に私がやった方法を紹介します。
管理会社と大家に相談する前に騒音の状況を整理
管理会社と大家に相談する前に今の騒音の状況を整理してみます。私が悩んでいる騒音問題は隣の部屋から発する下記のような騒音です。
- 床から響く歩く音
- 毎日引っ越ししているんじゃないかと疑うほどの物音
- テレビやオーディオなどの音
- 朝と深夜にベランダで通話
- 時々狂ったように奇声を叫び出す
- 友人を部屋に招き入れての宴会
ちなみに私の住んでいるマンションの構造は鉄筋コンクリート造の築浅物件ですが、隣の人が特別うるさい人なのか分かりませんが、めちゃくちゃ音が伝わってきます。
管理会社(大家)に隣人の騒音問題をメールで相談してみる(1回目)
管理会社に隣人の騒音問題についてまずはメールで相談してみました。
ちなみにうちのマンションは大家さんと管理会社が一緒です。つまり不動産管理会社がそのまま大家さんになっています。
はじめは電話で相談してもよかったのですが、現状をしっかり証拠として残すためにメールで送ることにしました。
仕事でもそうですが、言った言わなかった論争になることがあるので、電話ではなく記録が残るメールや文章の方が良いです。
あとメールの方が口頭で話すより要点を絞って的確に物事を伝えることができます。
参考になるかわかりませんが、私が管理会社に送ったメールの文面を貼り付けおきます。
もし同じように隣人の騒音に悩んでいて、管理会社に相談したいと思っている人は、下記のメールの文面をコピって利用してもOKです。
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ご担当者様
〇〇と申します。
お世話になっております。
突然のご連絡失礼致します。
この度はお願いがあり、ご連絡させていただきました。
入居してから〇〇程経ちますが、隣の部屋〇〇号室の騒音に非常に悩まされています。
大変お願いしづらいことなのですが、管理会社様から警告をお願いできないでしょうか。
具体的に状況をご説明しますと、〇〇号室は床を歩く音や扉を閉める音、物が落ちる音などの物音が激しく、まるで引越し作業をしているのかと疑うほど物音が激しいです。コンクリートの性質上、固体音が響きやすいのは理解しております。生活していると多少音が出てしまうかと思いますが、少し異常すぎる音量です。
また基本的に話し声が大きく、毎日夜中(深夜23時~4時ごろまで)に電話をしているようです。そのため、ここ数ヶ月満足に熟睡できる日がほとんどありません。電話の声は対面で話をする時の声に比べて大きくなる傾向があるので、余計大きく聞こえます。一般的に考えてこの時間帯に電話をするのは、どうなのかと疑問に感じます。
そもそもお話ですが、マンションの構造的に壁が薄い作りなのでしょうか?
年齢的に若い方が多く居住されていると予想していますが、ゴミ捨て場の状況(不燃ゴミと可燃ゴミが乱雑して置かれている)やポストに放置されているチラシなどを目にしていますと、音の問題に限らず、マンション住民のモラルが総合的に低いのではないかと感じております。
共同住居なので、私も隣室に迷惑にならないように、なるべく音を出さないように気をつけて生活しておりますが、本気で隣の音に悩んでおります。 誠に厚かましいお願いで大変恐縮ですが、どうかお願いできませんでしょうか。
何卒よろしくお願い申し上げます。
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ポイントは決してイライラしている感情や怒った感情をメールの文面に出さないこと、どんな騒音に悩みを抱えているのか詳しい状況を説明すること、そして管理会社にどうしてほしいのかを明記することです。
クレーマー扱いされると逆に雑に扱われ、こちらが不利になる可能性があるからです。
管理会社(大家)にメールで相談した結果
メールで管理会社に連絡した結果、2日後に管理会社から携帯に電話がかかってきました。
電話の内容は「隣の部屋の人に電話してみたが、電話に出なかったので引き続き電話して注意してくれる」という話でした。
管理会社の担当者はとても丁寧に対応してくださいました。
内心ホッとしたのでこれで平穏に暮らせると思っていました。が、まだまだ戦いは続きます。
管理会社(大家)に隣人の騒音問題をメールで連絡してみた(2回目)
管理会社にメールで相談すれば、事態は良くなると思ってましたが、それでも隣の騒音は止む気配がなかったので再度管理会社にメールしてみました。
管理会社(大家)から返ってきた返信内容
管理会社からメールの返信があったので内容を読んでみると、「〇〇号室の人に電話して生活音について注意をお願いした」「全住戸のポストに騒音に関する注意書きを書いた手紙を投函する」と書いてありました。
ただメールの文面を見て気になったのが、文章の途中途中で書体が変わっていたので、明らかにどこかで送ったメールの内容をコピペしたものだと思いました。
普通にメールを書いていれば書体揺れはないはずなのに、明らかにフォントサイズが変わっているのは怪しいと思いました。
そして全住戸に手紙を投函すると言っていたけど、後日ポストに手紙が入ってる形跡がありませんでした。つまり結果的に対応してくれませんでした。
学生の時から不動産会社は信用していないので期待もしてませんでしたが、仕事や顧客に対する姿勢としてどうなのかと疑念を抱きます。
騒音問題は解決しないので直接管理会社の担当者と話すことに
状況は変わらず隣人の騒音問題は解決してないし、管理会社にはちゃんとした対応をしてもらってないので、直接事務所に行って話しをしたいと電話で連絡をいれました。
すると管理会社の方から私の部屋に訪問してくれると言ってきてくれたので、私の部屋で状況説明と今後の対応について面談することが決まりました。
面談日までに準備したこと
直接会って話をしても証拠となる騒音が確認できないと管理会社に対して説得力がないので、隣人がうるさくなった時にiPhoneのボイスレコーダーで騒音を録音しておきました。
神経質なクレーマー扱いをされてると困るので、準備できるものは準備しておいたほうが良いです。
iPhoneのボイスレコーダーは小さい音まで拾ってくれるほど万能ではないのですが、録音しないよりはした方が良いです。
管理会社(大家)との話し合い
管理会社との面談の日がやってきました。
管理会社の担当者と話した内容は、
- どんな騒音が問題になっているか
- これまでの管理会社とのメールのやり取り
- 建物の構造について
- 今後の対応方法について
の1時間くらい面談をしました。
どんな騒音に悩んでいるかはこれまでの管理会社とのやり取りについては前述しました。
建物の構造については鉄筋コンクリート造で部屋と部屋の間の壁には180mmのコンクリートと断熱剤、石膏ボードが入っていると説明を受けました。
意外と壁の構造については問題ないと思いました。
しかしコンクリートや断熱材などが入っていながらも、これほど音が伝わってくるのだから、明らかに欠陥住宅ではないですか?と質問してみたところ、潔く「欠陥住宅です。」と担当者は認めました。
そして楽器を演奏したり、部屋の中で音楽を大音量で流したり、明らかに意図的に発した騒音でないと居住者に直接注意や退去命令をすることが難しく、生活音レベルだと共用部(エントランスや廊下や階段等)に張り紙を貼ったり、ポストに注意を促した手紙を投函するくらいしか対処のしようがないと言われました。
挙句の果てに「我慢ができないようであれば引っ越しを検討してもらうしかありません。」と言われ、管理会社に相談しても、自分でいろいろ防音対策をしてもダメだなと思いました。
管理会社が悪いというわけではなく、建物の構造上(欠陥住宅)そして隣の部屋に住む人がたまたまうるさい人に当たってしまったというのは、自分ではどう頑張っても対処のしようがないと改めて思いました。
【まとめ】管理会社(大家)に隣人の騒音問題を相談した結果
- 相談しても問題は解決しなかった。
- 引っ越しするしか解決方法はない。
結果的には隣人の騒音問題は解決せず、自分が諦めるという不甲斐ない結果になりました。
隣の部屋からの騒音は解決されず、イライラした生活をこれからもしなくてはいけないのかと思うと、とても屈辱的な思いでした。
結果はどうあれ管理会社や大家に相談する価値はある
結果的に私の場合は管理会社(大家)に騒音問題を相談しても解決には至らなかったですが、相談しないよりしたほうが断然良いです。
場合によっては前より騒音が改善されるケースもあるからです。
これを読んでいる人はおそらく私と同じような騒音トラブルに頭を抱えている人だと思うので、結果は保証できませんができることはやってみた方が良いです。
騒音問題は今いる環境(レベル)から脱出するためのトリガー
隣人の騒音問題は解決しませんでしたが、ポジティブに考えると
- 「今よりもっと良い部屋に住もう。」
- 「モラルの低くない人たちが集まるようなところに住もう」
- 「良い部屋に住むにはもっとお金を稼ごう」
などと逆に反骨精神が芽生えました。
良い意味で騒音問題は自分の住んでいる環境(レベル)から、さらに上へ行くため、脱出するためのトリガーになったのかもしれません。
もし今、私と同じように隣の部屋の騒音に悩んでいる人は、「この部屋よりもっと良い部屋に住もう」「そのためにもっとお金を稼ごう」などと発想を転換してみてはどうでしょうか。
もちろん良い部屋に住んだとしても騒音が100%なくなるとは言い切れませんが、悔しいと思う感情は起爆剤になると思います。
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