【壁の防音対策】吸音材と遮音材を賃貸の壁に貼り付けて防音対策する方法。

【壁の防音対策】吸音材と遮音材を賃貸の壁に貼り付けて防音対策する方法。

賃貸マンションやアパートの壁に吸音材と遮音材を貼り付けて防音対策する方法を紹介します。

以下の騒音に悩んでいる人の役に立つと思います。

  • 隣の部屋のテレビや音楽がうるさい。
  • 隣の部屋の話の声がうるさい。
  • 隣の部屋の生活音がうるさい。

私が住む賃貸マンションは隣の部屋との壁が薄く、隣の生活音、テレビの音、話し声が壁から聞こえてきます。

ストレスが溜まるほど非常にうるさいので管理会社(大家さん)に何回か相談したこともありましたが、それでも騒音の問題は解決しませんでした。

毎月決して安くない家賃を払っているのに満足に休むこともできず、ストレスも溜まる一方なので、部屋の壁に吸音材と遮音材を貼って防音壁を作ることにしました。

予算は1万円以内でできる範囲であまり大掛かりなことはしません。予算の範囲内でできる限り効果の高い防音対策します。

作り方の工程は以下です。

  • 部屋の壁の高さと横幅を計測する
  • 吸音材と遮音材の素材を選ぶ
  • 吸音材を壁に貼る
  • 遮音材を壁に貼る
目次

効果の高い防音性を得るには吸音材と遮音材の組み合わせが重要

防音壁を作るには単純にダンボールや有孔ボードを壁に貼り付けるだけでも防音になると言えばなるのですが、効果はあまり期待できません。

どうせやるなら科学的に効果のある防音壁を作った方がベストです。

一般的も防音効果を高めるには吸音(音を吸収する役割)遮音(音を遮る役割)防振(音の振動を抑える)を組み合わせることによって、防音効果を高めることができます。

吸音は、音の反射を軽減させるために音を吸収する方法です。
対し、遮音は音漏れを軽減させるために音をあえて反射させる方法です。
そのため、高い防音効果を得るためには、吸音材と遮音材を両方使う必要があります。

引用元:防音対策における吸音と遮音とは

なので防音壁の素材には音を吸音する吸音材と、音を遮る遮音材(遮音材は重いので一応防振にもなる)の両方があるとベストです。

また重量の重いものは音を遮る効果があるので、鉄の素材や鉛などがあればより防音効果が増すのですが、賃貸物件の場合そこまでやるとなると、ものすごく大変そうなので今回はやりません。

まとめると必要な素材は大きく下記です。

  • 吸音材
  • 遮音材
  • 吸音材と遮音材を壁に貼り付けるための留め具

部屋の壁の高さと横幅を計測する

次に貼り付ける壁の高さと横幅を測ります。

計測には5mまで測れるメジャーを使いました。100円ショップで手軽に手に入れることができます。

計測した結果、私の部屋の壁は高さ2400mm、横幅3370mmでした。

貼り付ける順番は吸音材が先でその上に遮音材で覆う

今度は作る防音壁の構造を考えます。

遮音材を敷いてその上に吸音材を敷いた方が防音効果が高いのか、または吸音材を敷いてその上に遮音材を敷く方が良いのか悩みましたが、以下の防音実験の動画をYouTubeで発見しましたので紹介します。

遮音材の上に吸音材を被せるver

遮音材からの吸音材ver

遮音材の上に吸音材を被せるver

吸音材の上に遮音材を被せるver

吸音材からの遮音材ver

吸音材の上に遮音材を被せるver

2つの防音実験の動画を見ると吸音材の上に遮音シートを被せた貼り方のほうが、防音効果が高いとはっきり分かりますね。

防音壁の構造は

  1. 賃貸の壁
  2. 吸音材
  3. 遮音材

の順番で作ることにします。

本当はその上に有孔ボードや石膏ボードを使いたいところですが、有孔ボードは意外と割高で予算を超えてしまうので今回は見送ることにします。

また石膏ボードはコストは低いですが、廃棄処分に手間と費用が掛かることが分かったので、石膏ボードも今回は除外します。

吸音材にはニードルフェルト、遮音材には遮音シートを使用

次に吸音材と遮音材の素材選びをします。

吸音材の素材はロックウール、グラスウールが代表的です。吸音効果についてはグラスウールよりロックウールの方が効果が高いことがわかりました。ただ2つとも費用が高いです。

この2つの他にコストが安くて、そこそこの吸音効果が期待できそうな素材を探した結果、さっきの動画にあったニードルフェルトが良さそうだったので、吸音材はニードルフェルトを使うことに決めました。

ちなみに車の防音対策をするときにもニードルフェルトが使われているそうです。

吸音材(ニードルフェルト)

遮音材については、内装用の遮音シートを数種類見つけたので、Amazonや楽天で商品レビューの高いゼオン化成のサンダムCZ-12遮音シートを使用することにしました。

遮音材(サンダムの遮音シート)

賃貸の壁に傷や大きな穴を開けるわけにはいかないので、吸音材や遮音材の取り付けにはタッカーを使用します。タッカー程度の芯の太さであれば、凝視して見なければ穴は見つけられません。

あと芯は別売りなのでタッカーの芯も忘れずに購入しましょう。

後日談ですが防音壁を作ったあとに、遮音シートとニードルフェルトを剥がしてしまいましたが、タッカーの芯の後はまったく気が付かないほど目立ちませんでした。

タッカーとタッカーの芯

吸音材(ニードルフェルト)を壁に貼る

吸音材(ニードルフェルト)を壁に貼る

Amazonで購入したニードルフェルトが家に届いたので、壁のサイズに合うようにハサミでカットしていきます。

ニードルフェルトは様々な衣類の布や糸の塊でできているのでホコリが舞いやすいです。作業するときは部屋の換気とマスクを着用することを強くおすすめします。

ニードルフェルトを必要なサイズにカットすることができたら、部屋の壁に貼り付けていきます。

壁の隅から綺麗に並べるように貼り付けていきますが、いきなりタッカーで壁に貼り付けるのでなく、画鋲などで仮留めをしてからタッカーで打ち込むことをおすすめします。そのほうが打ち直しを防ぎ、綺麗に貼り付けすることができます。

貼り付けるときはなるべく隙間が空かないように貼り付けたほうが防音効果が向上します。

遮音材(遮音シート)を壁に貼る

遮音材(遮音シート)を壁に貼る

部屋の壁一面にニードルフェルトの貼り付けが完了したら次に遮音材(遮音シート)を貼っていきます。遮音材も壁のサイズに合うようにカッターやハサミでカットしてから壁に貼り付けます。

カットが終わったら壁にタッカーで打ち付けていきますが、遮音材(遮音シート)は結構重いので、1人で壁に貼り付けるのは男性1人でも大変です。

できれば2人以上で作業した方が作業がラクです。

女性の方は特に2人で作業することを推奨します。ちなみに私は1人でなんとか貼り付けることができました。

タッカーの跡が少し目立ちますが無事に貼り付け完了できました。(上の画像)遮音シートもニードルフェルトも隙間がないように貼り付ければ防音効果が向上します。

壁の防音効果を確認してみる

遮音材と吸音材の両方を貼り付けるのは大変なので、実験も兼ねて遮音シートを貼らずにニードルフェルトを貼り付けただけの状態で1ヶ月ほど生活しました。

その結果ほぼ防音効果は感じませんでした。気持ち程度に音が小さくなったかな?という具合です。

その後ニードルフェルトの上に遮音シートを貼った状態で生活した結果、ニードルフェルトのみよりかは、あきらかに防音効果が上がった感じがしました。

具体的には隣の部屋からのテレビの音が聞こえなくなり、生活音も気にならなくなりました。

やはり防音には吸音と遮音の両方が必要ということが分かりました。

すべての騒音や生活音を遮断することは不可能ですが、やらないよりやった方が明らかに違うのでどうしても隣の部屋からの音に我慢ができない方はやってみる価値はあると思います。

もっと簡単な防音用のアイテム

今回は遮音材と吸音材を2つ用意して壁を作りましたが、もっと手軽に防音壁を作れるアイテムを見つけましたので、こちらの吸音材も一緒に使うと防音効果が向上すると思います。

ただし完全に防音することはできない

吸音材と遮音材を使って防音壁を作る防音対策を説明しましたが、隣の声や生活音を完全に防音することは不可能です。

なぜなら共同住宅なので隣の部屋に住む人によるということもあれば、建物の構造自体が防音性能が低いということもあります。

防音対策をしても理想の防音ができない場合は、最終的に引っ越しを検討するしか方法がありません。

しかし新しい部屋を探すのは面倒だし、職場や学校に通いながら物件を探すのは一苦労です。

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