
Webデザイナーの仕事に興味があるけど、給料や年収ってどれくらい稼げるのか気になるところです。
また現在Webデザイナーとして働いている人も、自分の年収が他の人と比べてどれくらい高いのか、または低いのか気になると思います。
今回はWebデザイナーの年収と収入を増やすための方法について紹介したいと思います。
日本のWebデザイナーの年収は?
転職サービスを展開しているdoda(デューダ)が2019年9月から2020年8月の1年間に、dodaエージェントサービスに登録した人の平均年収のデータを集計した結果、日本のWebデザイナーの平均年収は363万円という調査結果が出ました。
月収に換算すると、ひと月あたり30万2,500円ということが分かります。
また社会保険料などを差し引いた手取り額に換算すると、ひと月あたり大体25万くらいではないでしょうか。こう見るとあまり高い給料を貰える職種ではないです。
Webデザイナーの年収の分布
全体の年収分布図を確認すると、年収300万円未満が26.5%、年収300〜400万円未満が41.1%、年収400〜500万円未満が20.7%、500万円以上が11.7%という調査結果が出ています。
これを見ると年収300〜400万円未満の層が1番多い年収層だということが分かります。
Webデザイナーの年代別平均年収
年代別の平均年収を確認すると、20代が327万円、30代が388万円、40代が431万円、50代が414万円という調査結果が出ています。
これを見ると年齢が上がるにつれて平均年収が上昇傾向にあり、40代でピークを迎えることが分かります。
海外のWebデザイナーの年収は?
日本のWebデザイナーの平均年収は363万円ということが分かりました。
逆に海外のWebデザイナーの年収はどれくらいなのか調べた結果、アメリカが780万円、カナダが580万円、イギリスが420万円、オーストラリアが670万円、ニュージーランドが590万円というデータがあるようです。
出典:JobQ
これを見ると日本より海外のWebデザイナーの方が圧倒的に年収が高いことがわかります。
日本はアニメーターやデザイナーなどのクリエイター職は、低く評価されている傾向にありますが、海外では高く評価される傾向があるようです。
個人的には日本のクリエイター職の待遇を改善しないと、優秀な日本のクリエイターがどんどん海外に進出して、日本のクリエイティブ力がどんどん衰退していってしまうのではないかと危惧しています。
Webデザイナーが収入を増やす方法
日本のWebデザイナーは海外のWebデザイナーに比べて収入が低いことが分かりました。
しかし現状は理解できても、どうにかして収入を上げたいものです。では具体的にどうやって収入を増やすかについて紹介します。
今のスキルを向上させる。できることを増やす
Webデザイナーという職業は幅広いスキルを習得しやすい職種だと思います。
Web制作の上流工程に値する戦略立案やUI・UX設計の知識、SEOやSNSを活用したWebマーケティングの知識、フロントエンド・バックエンドの知識など、スキルの横断がしやすいのがWebデザイナーだと思います。
ですので、今あるデザインスキルやコーディングスキルを向上させながら、UI・UXの知識、Webマーケティングの知識などを習得し、掛け合わせできるスキルの数を増やせば、それだけ希少なWebデザイナーになることができます。
希少なWebデザイナーになることができれば、それだけ競合相手が少なくなるので価値が向上します。価値が向上すると自分に対する対価も向上します。
スペシャリストになることも大切ですが、それと同時に守備範囲の広いゼネラリストになることも大切です。
今より給料の良い会社へ転職する
1番手っ取り早く収入を上げる方法は、今より給料が多く貰える会社へ転職することです。
例えば現在Web制作会社で勤務している場合は、今より事業規模の大きいWeb制作会社へ転職する、自社でWebサービスを展開している事業会社へ転職するなどです。
給与水準的にはWeb制作会社は受託制作がメインの事業なので、自社でWebサービスを展開している会社の方が給料が多い傾向にあります。
スキルを向上させれば転職の選択範囲も広がるので、転職するにしろ、しないにしろ、スキルアップは必須です。
海外の企業で働く
前述でも紹介しましたが、日本のWebデザイナーより海外のWebデザイナーの方が年収が高いです。英語が話せる人は海外のWeb制作会社で働くと今より収入を格段に上げることができます。
英語が話せなくても、英語圏で生活していると自然と英語を話せるようになるという話も聞きますので、思い切ってチャレンジするのも良いと思います。
また今は日本でも海外でもリモートワークが主流の働き方になっているので、日本にいながら海外の仕事をすることも不可能ではありません。
フリーランスになる
1人でWeb制作をできる自信がある人は独立してフリーランスになると、会社でもらう給料より高い報酬を得ることができる場合があります。
フリーランスは報酬がすべて自分に入ってくることがメリットですが、収入が安定しないというデメリットがありますので、収入を継続的に得られる手段を確立させることが重要になります。
本業以外で収入を増やす方法
正直Webデザイナーという職種は稼げる職種ではありません。
また、これからテクノロジーが発展してWebデザイナーという職種がなくなる可能性もゼロではありません。
どの職種でも言えることですが、いつか稼げなくなる時が来ることがあるので、本業以外で副収入を得る手段を今のうちから準備しておくことが重要です。
例えばブログは副業の中でも誰でも簡単に始めることができるので、ブログを開設して自分の得意なことや、役立つ情報を発信していくことをおすすめします。
ブログで収入を得る方法は大きく2つがあります。
1つ目はブログに広告を貼り付けて広告収入を得る方法です。具体的には広告がクリックされたり、表示されたりすると課金される仕組みです。
2つ目はブログにアフィリエイト広告を貼り付けて紹介報酬を得る方法です。具体的にはアフィリエイト広告をクリックしたユーザーがその商品を購入したり、申し込んだりすると紹介報酬が支払われるという仕組みです。
さらに詳しい仕組みについてはここでは省略しますが、ブログやYouTubeのようにストック性のあるビジネスは副業にピッタリです。
ですのでWebデザイナーをしながらスキルを向上させ、副業で他のビジネスを育てていくのが、Webデザイナーが今後生き残るための生存戦略と言えるでしょう。